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「さる」パワーにお願い。

こんにちは。
ハウスネットワーク四条店の諸戸です。

日々「コロナウィルス」の話題でもちきりですね。(あまり明るくない話題ですが…)
京都は国内外問わず観光客が非常に多いことは言うまでもありませんが、
コロナウィルスの影響でお客さんが激変し、年間通じていつも人がいっぱいの嵐山でさえ
「人間よりサルの方が多いとか久しぶり。」という自虐コピーの入ったポスターを打ち出すなどして、
少し前に話題になっていました。

ところで、日本語には「掛詞(かけことば)」という修辞法があります。

「申、猿」には、サルという音に「去る」の意味を当てはめ、「災いが去る」として厄除け、
さらに猿を「エン」と読ませて縁結びと関連づける風習があります。
日吉神社の神のお使いもサルですし、サルの神様といえば猿田彦大神も有名ですね。
猿田彦大神は天孫降臨の際に、天照大神に遣わされた瓊瓊杵尊(ニニギノミコト)を道案内した
国津神といわれ、そのエピソードから「道ひらきの神」「人生の道案内の神」とされています。

猿田彦大神は神道ですが、それと結びついた中国の道教に「庚申信仰」といわれるものがあります。
庚申とは60日に一度の「かのえ・さる」の日のこと。
庚申日の夜、人間の体内にいる三尸(さんし)と呼ばれる虫が抜け出し、天帝にその宿主の悪行を
告げ口に行きます。
天帝は寿命を司る神様なので、悪行の罰として人間の命を縮めます。
三尸は人間が寝ている間にしか体から抜け出すことができないので、庚申の夜は眠らずに過ごす、
という風習が生まれました。それを「庚申待ち」といいます。
日本の仏教神である「青面金剛」は三尸の虫を食べ、抑える力があるので、庚申信仰の本尊として
奉じられるようになりました。
さらに、庚申信仰とともに伝わったのが「見ざる・言わざる・聞かざる」で有名な「三猿」です。
語呂のよさから日本発祥と思われがちですが、古代エジプトなどにも見られ、シルクロードを経由して
インドや中国から日本に伝わった説があります。

京都にも、猿や干支にまつわる寺社が数多く存在します。
たとえば太秦天神川の猿田彦神社、宇治田原の猿丸神社、八坂の五重塔近くにある八坂庚申堂など。
下鴨神社には干支ごとの守り神を祀った「言社」があります。

サルは人間の遠い祖先であり、非常に身近な動物でもあります。
「去る」パワーでこの不景気や自粛ムード、暗い話題が早く去ってくれないかなあと願うばかりです。

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ハウスネットワーク四条店 諸戸

京都の冬は寒い・・・

京都の冬はご存じの方も多いと思うのですが、とっても寒いんです・・・。

出町商店街_大根炊き

(↑こちらは京都の出町商店街の冬の風物詩「大根炊き」の1シーンです。)

京都では本当に寒い日に「底冷え」という言葉をよく使います。 続きを読む